2008.02.19
円高円安について
政治・経済のニュースで何度も耳にする外国為替の円高・円安。円の数字が上がるのは円高?円安?為替の基本的な解説をします。それと多くの人が勘違いしている(おそらくあなたも)小話もあります。
どっちが円高だっけ?
「円高、円安って間違えやすいわよね。1ドル120円が100円になったら『円高になった』というのであってるわよね?」
「あってますよ。逆なら円安ドル高です」
「どうも覚えにくいのよねー。120円が100円になったらどう考えても円が安くなったみたいじゃないの」
「円高ってだけじゃなく、円高ドル安まで考えたほうがわかりやすいと思いますよ。1ドルがいくらで買えるかって話ですからね。」
「いまいちピンとこないわ」
「それじゃあドルの代わりに缶ジュースにしましょうか。昔は100円だった缶ジュースも今では120円ですよね。高くなったのは円の値段ですか?」
「いいえ、缶ジュースの値段ね」
「そうです。缶ジュースが高くなったのです。円の価値は安くなっていますよね。100円で買えたモノが120円出さないといけなくなったんですから。これは円安缶ジュース高です。
もし反対に缶ジュース一本が120円から100円になったら、缶ジュースが安くなったのだから円高缶ジュース安というのはわかりますよね。
同じように1ドル硬貨一枚が120円から100円になったら、ドルが安くなったのだから円高ドル安というのはもうわかりますよね」
「なるほど、その値段を出して買ってるのだからそういう事になるのね」
アナウンサーの言い間違い
「ところで1ドル120円50銭から70銭というのを、ニュースを見ているとアナウンサーがよく言うんだけど、これってどういう意味だと思いますか?」
「え?1ドルの値段が120円50銭から70銭の間にあるんでしょ?」
「為替ニュースを聞いてると、そういうニュアンスを受けるんだけど実は違うんですよ。多くの人が間違えているんですが、あれは120円50銭で買いたいという注文と、120円70銭で売りたいという注文があるということなんですよ。為替相場も需要と供給で刻々と変化していきますが、その出ている注文の値段なんですよ」
「えへへ、よくわからないわ」
「オークションみたいなセリの原理です。欲しい人が多ければ高い値段でも出しますよね。例えばエルメスのケリーバッグを120万5千円なら買いたい人がいて、120万7千円なら売りたい人がいるようなものです。もちろん100万円で買いたい人や110万円で買いたい人もいるでしょうが、優先されるのは一番高い値段をつけている人です」
「でもこれじゃ、売買が成立しないわ。買いたい値段と売りたい値段に差があるもの」
「そうです。このままでは成立しません。ケリーバッグを取引したい人は少ないかもしれませんが、ドルを売買したい人はたくさんいます。そのため次々に新しい注文が入ってきます。120円60銭でも買うぞ!いや、俺は120円70銭でも買うぞ!ってね。
その瞬間に売買が成立し、次は120円60銭での買い注文が為替相場になります」
「ってことはやっぱり120円50銭から70銭の間に値段があったって事じゃないの?」
「売買は成立しないこともありますから。120円70銭で売ろうと思っていた人の気が変わって80銭にすることだってありますからね。だから120円50銭での買い注文と、120円70銭での売り注文というのが正しいのですよ」
為替と貿易
「ふーん、ところで円高になると海外旅行が得をするっていうのはどういうことかしら?」
「それはもう、そのままですよ。海外で10ドルのものがあって1ドル120円なら実質(120×10=)1200円ですし、1ドル100円なら(100×10=)1000円で買えるということですからね」
「輸出企業が円高のあおりを受けてっていうのは?」
「例えば1台1万ドルの車を輸出してたとしますよね。当然現地の支払いはドルでもらいます。それを円高になってから日本に持って帰ると・・・」
「そっか!1万ドルが120万円のときもあれば100万円のときもあるんだ。同じ車が売れたって言うのにー!」
「そういうことです。日本は輸出企業が多いですから、円高になると悲観ムードが漂うんです。反対に輸入企業は円安で痛手を負って、円高で利益が上がります。円高が進むとガソリンが安くなるのはこのためだったんです」
「ほうほう」
関連外部リンク
- yahoo!ファイナンス外国為替換算:アメリカドルの最新為替(数分おきに更新)と、アメリカドルを日本円に換算するツールがあります。

[…] 円高円安について […]
Posted at 2008.03.2 11:47 PM by 外貨預金はもったいない | ファイナンシャルプランナーの暮らしと生活情報