2008.02.28
103万円の壁を越えるとどうなる!?
パート勤めの主婦は103万円を超えてはならない・・・。超えると負担が急に大きくなる・・・!そんな話がどこからともなく聞こえてきて、ある意味常識となっています。
もし超えたらどうなる?103万円という数字の根拠は?…についてのお話です。
103万円の壁
「パートは103万円までしか働かないほうが良いってよく聞くわ。その数字を超えちゃうと一気に税金が増えてくるって!」
「その話はちょっと誤りがあります。順を追って説明しましょう」
所得と収入
「のぞみさん、所得と収入の違いってわかりますか?」
「同じだと思ってたけど・・・」
「所得というのは収入から経費を引いたものです。100万円の収入があって、30万円経費がかかっていれば70万円の所得なのです」
「ああ、そうなんだ」
「税金というのはこの所得にかかってきます。だから所得税って言うんです」
経費とは
「経費と言えば接待ね!」
「それはまたずいぶんと屈折してますね。経費というのはその収入を得るために直接かかった費用の事です。接待が経費となるのもその理由が問われます」
「食費も経費になるの?私、ご飯はしっかり食べないとお腹すいちゃって何もできなくなるの。活力の源だから当然必要経費よね♪」
「日常生活費は必要経費になりません。のぞみさん、仕事がなくてもご飯は食べるでしょう?」
「それもそうね・・・」
給与所得
「ところで会社から支払われる給料には必要経費が認められていません」
「なんですって!私のパートだってうちの旦那だって、何だかんだ仕事のために出費している必要経費はあるわよォー!」
「そうなんです。しかしそのせいで領収書出したり確定申告するのは大変ですよね。そのために給与所得は必要経費に代わって給与所得控除というものがあり、給与収入から給与所得控除を引いたものが給与所得になります」
「たしかに会社の経理の人が発狂しそうね。年末調整の紙の提出期限を守らせるだけで苦労してるのに」
「確定申告をしない年末調整がスムーズにできるのも、この給与所得控除のおかげなんですね」
「そういえば年末調整ってお金がもらえるものと思っていたら違ってたのね」
「あれは払いすぎた税金が返ってきているのです。・・・と言えば聞こえは良いですが、実情は政府が取りすぎた税金を戻しているだけです。先に取っておかないと払わない人が出てきますから」
「得な気がしてたけど、勝手に持っていってるわけね。利子つけて返して欲しいわ」
103万円の壁とは
「給与所得控除は給与収入が大きくなるにつれ増えていきますが、最低でも65万円あります。ということは給与収入から65万円は引く事ができるのです
「結構大きな額ね」
「それに基礎控除といって、誰でも38万円の所得控除もあります。この基礎控除はみんなについているボーナスみたいなものです。のぞみさん、給与収入が103万円として、給与所得控除の65万円と基礎控除の38万円を引いたらいくらになります?」
「あら、0円になってしまったわ」
「そうなんですよ。103万円以下の人は所得がないんです。1円も収入がない人も、103万円の人も所得は同じ0円なんです」
「所得がないって事は・・・、所得税もかからないのね!だから103万円の壁なんだ」
「さすがのぞみさん、そういうことです」
103万円を超えたら
「103万円を超えると税金が重くのしかかるのね」
「ところがそうでもないんです。所得税は累進課税と言って、所得が多い人からたくさんもらう事になっていて、収入が103万円を超えたぐらいの人は所得は数万円です。所得が195万円以下の人の所得税は5%です」
「ということは、お給料が123万円あったとしたら所得は20万円で、所得税は5%の1万円ということか・・・。あら、103万円で止めるよりずいぶん得じゃない!」
「税金が急激に増えるという事はないんです。問題は旦那さんの扶養から外れてしまうことです」
扶養
「旦那の給料から扶養手当がもらえなくなるのね」
「それだけではなく、配偶者控除がなくなるため、旦那さんの所得税が増えてしまいます。もっとも代わって配偶者特別控除があるので微増なんですけどね」
「えへへ、よくわからなくなってきたわ」
「要は旦那さんの手取りが減るということです。そのため旦那さんの給料と相談しながら、103万円を超えたほうが良いかどうかを決めるのが良いですね。実は103万円の壁より厚い壁なのが130万円の壁なのです」
「また今度教えてくださいね。頭がパンクしそう」
130万円の壁は厚いに続きます。

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Posted at 2008.03.4 11:39 PM by 130万円の壁は厚い | ファイナンシャルプランナーの暮らしと生活情報