2008.03.02
外貨預金はもったいない
為替の相場の動きを利用して儲ける。安いときに買って高いときに売れば儲けは出ますが、果たしてうまくいくのでしょうか。利回りがよいと思って外貨預金を始めている人は特に注意してください。
円高のときに買って円安のときに売る
「この前円高円安について教えてもらったあと、私いい事思いついたのよー。1ドルが103円の時に買って、104円のときに売ったら1%近く儲からない?1年待たずに利息収入が得られそうでしょ?」
「うーん、いい線ついてますが、通常の為替取引の場合、それでは儲けどころか損が出てしまいますよ」
「えー、どうして?」
為替手数料
「のぞみさんが言っているのは、おそらく普通の外貨取引ですよね」
「普通かどうか知らないけど・・・、っていうか異常な取引は知らないわ」
「これは失礼、そういう意味じゃなくて、いわゆる両替ですよね。円をドルに交換するときは為替手数料を払うことになります」
「手数料を取られるの?」
TTSとTTB
「多くの銀行では為替相場より1円安い値段で売り、1円高い値段で買います。この売る値段をTTS、買う値段をTTBといい、1ドルが105円ならTTSが106円でTTBが104円になります」
「はい」
「そのため買ったその場で売ったとしてももとの値段に戻らず、往復2円分の手数料を支払うことになります。100万円持っていってドルを買ってすぐ売ったとすると…
100万円÷106≒9434ドル 9434ドル×104=97万8016円
になりますから、2%以上の損失です。最初ののぞみさんの計画では1円の値動きで儲けようとしてますが、2円動いてやっと元が取れるのです」
「そうそう楽しては儲けられないのね」
外貨預金は特に注意
「日本より利回りがよいと思って始めた外貨預金は特に注意が必要です。アメリカドルは現在利下げが続いて、利息は2%を下回っています。これでは円相場が動かなくても、1年後に解約したら元本割れになってしまいます」
「ドル預金は高金利っていうイメージだったけど、ずいぶん下がったのね」
「サブプライムローン問題で経済の先行きが不透明になりましたから、利下げを続けたのです。利回りとしての魅力はドル預金はずいぶん少なくなりました」
「ほかの通貨はどうかしら」
「オーストラリアドルやニュージーランドドルは、高金利ですが為替手数料が往復で4円など高額です。特にニュージーランドドルは、1ドルの値段が85円ぐらいなので利回りに与える影響が大きく、4.5%ぐらいが換金コストになってしまいます。利息は6%ぐらいなのでプラスはプラスですけどね。利息にも20%の税金がかかることに注意しなくてはなりません」
外貨預金は
「銀行が手数料を取りすぎじゃないの?」
「銀行側にもリスクがあるんです。1日の中でも為替の値動きがありますから、1円ぐらいの幅を持っておかないと損しながら換金するということにもなりませんから」
「その上できちんと利益も出さないといけないものね・・・。仕方ない仕組みかしら」
「私から言わせてもらえば、外貨預金はおいしくない運用方法です。ドルを買うときは実際に使うことを前提にしたほうがいいんです。もし外貨を利用して運用したいなら、もっと賢い別の方法があります。またの機会にお話します」

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Posted at 2008.03.14 9:46 AM by 外貨預金より外貨MMF | ファイナンシャルプランナーの暮らしと生活情報