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2008.03.05

FXの脱税が相次ぐ

お金退職した高校教諭がFXであげた2億1千万円の所得を隠し、7千万円脱税するという事件がおきました。多くの人は脱税という事件そのものよりも、FXってそんなに儲かるの?って思ったことでしょう。

所得隠しの脱税

「7千万円の脱税ってすごいわねー」

「07年3月には個人投資家が2億7千万円の脱税を、07年4月には主婦が1億3千万円の脱税をしています。これはFXが脱税しやすい問題点を含んでいることも原因のひとつです」

「主婦も1億3千万!すごーい!FXってそんなに儲かるの」

FXは高いレバレッジをかけられる

「FXとは外国為替証拠金取引のことです。預けた保証金を元に100倍ほどのレバレッジをかけた取引も行うことができます」

「レバレッジってどういうこと?」

「例えばレバレッジが100倍とします。元手が100万円だとしたら、100万円の保証金を担保に1億円を借りて取引を行うことです。100万円の1%の儲けは1万円ですが、レバレッジを100倍にすることにより、1%儲けただけで100万円の利益になります」

「あっというまに倍になっちゃうのね」

「倍で終わらないところがレバレッジのすごいところです。次に200万円をまたレバレッジ100倍で取引すると・・・」

「元手が大きくなるにつれどんどん増えていくのね!すごいわ!何億円も利益を上げられる方法ってことよね」

損失も100倍

「ただですね、高いレバレッジをかけた投機というのは、一度でも負けたらあっという間に破綻してしまうんですよ。100万円を100倍の1億円で運用したときに、1%値下がりしたらあっという間に100万円の損失です」

「元手がなくなってしまうのね」

「0円になるぐらいならまだいいんです。2%値下がりしたらマイナス100万円になってしまいます。当然そのお金は返さなくてはなりません」

「損失に歯止めはないの・・・」

「FXより昔は、手を出すと破産するのは先物取引って言われてましたけどね。先物取引もFXと同じように、少ない元手で多額の資金を動かすことができるからです。で、もう少し恐ろしい話をしますよ。」

「・・・(ごくり)」

「連勝して資金が増えてきたとします。自分にはFXの才能があるように思えてきます。一番怖いのは、資金が増えたときに高いレバレッジをかけて失敗したときです。100万や200万の損失なら、何とか返すことができます。しかしこれが1000万、2000万になったらもう普通に返すことはできません。そこでさらに勝負して・・・」

「そういうことね。ものすごい利益を上げることもできるけど、半端じゃない損失をあびることもあるハイリスクハイリターンなのね」

なぜ脱税が相次ぐか

「FXはまだ新しいために法整備が未熟です。以前は多額の手数料を騙し取ったりする悪徳業者がたくさんいましたが、金融商品取引法という規制ができたため、少しはましになりましたが、まだまだトラブルや悪徳事件は続いています。

さらに税制もあいまいです。基本的にはFXの売買益は雑所得で総合課税の対象になり、最大で40%の課税になるのですが、くりっく365という東京金融取引所の場合は20%の申告分離課税となります」

「うーん、途中からよくわからなくなってきたけど、やりかたで税金が倍も違ってくるのね」

「そうです。複雑な仕組みのために、どうやって申告したらいいのかわからない人もいるかもしれません。悪意を持って利益を隠す人もいますが、税務署では取引の実態がなかなかつかめないために、見つかりにくいというのも脱税が多い理由でしょう」

「そうは言っても捕まってるもんね。いつか必ずわかるということね」

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