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2008.03.12

保険は何のために?

「保険に入ってないと、もしもの時大変ですよ!」とか言われますけど、あなたの保険は何のために入っているか本当にわかってますか。保険全般について、ちょっと知っておいて欲しいことがあります。

保険は何に備える?

「いきなりですがのぞみさん、保険って何のために入ると思いますか?」

「それは万一のことがあった時に備えるためじゃないの〜。やーねー」

「何に備えるか考えたことはありますか?」

「何ってお金が足りなくならないようによ…」

不足を補うため

「そうなんですよ。保険に入るのはお金で困らないように備えるんです。けっして保険がおりるときに儲けるためではありませんよね。つまり、保険がおりるような状態になったとき、お金が不足しないように保険に入るんです」

「入院するときや亡くなってしまったときね」

「ええ、それらは異常事態ともいえることですよね。普通に考えたらあまり起こらない事態です」

「それはそうね」

「しかし現実には、確率が低いことのために毎月多額の余分な保険料を納めている」

「それは保険だから仕方ないでしょ?」

保険に入らなくてもいい人

「それでは逆に考えてみましょう。入院するときや亡くなってしまった時でも、お金が不足しない人は保険に入らなくてもいいんです」

「お金持ちはそれでいいだろうけど…」

「扶養する家族がいない人、いなくなっても経済的損失にならない人も保険に入る必要はないんです」

「なんだかひどい言い様ね」

無駄な保険より貯蓄

「ちょっと大切なことだから聞いてください。今のやり取りにヒントがあるんです。その人が死亡したときのお金の不足分が3000万円だったとします。すると、3000万円の貯蓄がある人は保険に入る必要もないことになります」

「そうはいっても、保険がおりたほうが何かと都合がいいんじゃないのかしら」

「いいですか、保険はただじゃありません。必要以上の補償を得るために保険料を支払うぐらいなら、その分を貯蓄にまわしたほうが、生きていくうえで役に立つ確立が高くなります」

「それもそうね」

「『もしも』に備えることは大切ですが、そのために日常が犠牲になるのは本末転倒なんです。保険に払うお金を貯蓄にまわせば、長生きのリスクに備えることもできますから」

保険で貯蓄は?

「満期時に返ってくる養老保険だったらいいの?」

「養老保険で必要額を補おうとすると、毎月の支払いが大変になります。もっとも計算した不足分が多額ではない場合、例えば先の3000万円不足する人が、2500万円の貯蓄があった場合なんかはちょうどいいんですけどね。それと、保険を貯蓄として考えるのはやめたほうがいいんです。これは保険のカラクリに関係があることなんですけど」

「確かに現在は予定利率も低いし…」

「思ったとおりの運用利率になるとも限りませんしね」

備えるのは貯蓄

「つまり、異常事態が起こったときに、頼りにするのは基本的に貯蓄なんです。そして現在の貯蓄で不足する分を保険で補うという考え方が大切なんです。この考え方でいけば、保険料を支払うより貯蓄をすすめたほうがいいことがわかります」

「そっか!貯蓄が増えてくれば保険料も減らすことができるわけね。保険料が減ればその分貯蓄に多くまわせるわけだし、好循環で貯まっていくわ」

「さきほどの経済損失がない人は入らないほうがいいというのも、そういった理由からです。その人が入る保険は、すべて必要以上の補償といえるからです」

「その分も貯蓄にまわせるわ」

「そのお金を浪費するようなことがあってはいけませんけどね」

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