収益のバリュー投資とは

資産のバリューをグレアム流と紹介しましたが、この収益のバリューもグレアム=ドッドの研究報告ですので、実はこの収益のバリュー投資もグレアム流なんです^^

収益のバリュー投資は資産のバリュー投資より複雑になっています。

収益のバリュー投資とは

収益のバリューは、その収益が永遠に続くものと仮定して計算します。その収益を現在価値に割り引いて、価格が安ければ投資するのが収益のバリュー投資です。

割り引くということはどういうことかといいますと、金利が5%であるとしたら、現在の100万円は1年後の105万円と同価値ということになります。2年後の110万2500円と同価値となります(100×1.05×1.05)

収益が永遠に続くなら、いくらで買ってももいつかは取り戻せると思いますよね。しかし無リスク金利が5%あるのなら、いくらなんでもその5%以上の収益率を投資家は望みます。これを期待利回りといいます。

期待利回りよりたくさんの利益を、投資家にもたらす収益をあげられる銘柄に投資するのが、収益のバリュー投資です。

結果として低PERの銘柄が多く含まれることになります。全ての低PER銘柄が収益のバリュー銘柄ではないことに注意してください。

収益のバリュー物語

あるところに3人の男がいました。1人は資産価値バリュー投資家で、もう1人は収益バリュー投資家で、もう1人はタクシーの運転手でした。

タクシーの運転手が言いました。『へい、タクシーとこの俺を500万円で買わないか?』

資産バリュー投資家はタクシーをじっと見てたずねました。『そのタクシーの価値はいくらかね?』

タクシー運転手は『この前査定に出したら100万円だったよ。それがいったいどうしたっていうんだい?』と答えました。

資産バリュー投資家は『PBRにして5倍か。高すぎるな。車が1000万円ぐらいの価値だったらよかったのに…』と言って立ち去りました。

次は収益バリュー投資家が質問しました。『ところで君は年にどれくらいの利益を上げるんだい?』

タクシー運転手は『去年は400万円の売り上げだったぜ』

収益バリュー投資家は眉をひそめながら『実利益はいくらだったんだい』と聞きました。

タクシー運転手は『そうさなあ、去年はいろんな経費や税金なんか払って250万円ってとこだったか』と言いました。

収益バリュー投資家はにっこりして答えました。『PER2倍か!これは安い。買わせてもらうよ』

話にムリがあるのはわかります(運転手の給料とか)が、概念としてはおおむね正しいと思います。資産は気にしないで収益のみを見ればよいのです。

もちろん収益というのは資産と違ってムラがあるので、資産のバリューより正確性が低いという点では持っています。

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