空売り規制とは
一口に空売り規制と言っても、国や時と場合によってルールが違うので簡単にまとめることはできませんが、狙っている効果は相場操縦をできなくすることや暴落を短時間に起こす事を防ぐためです。
空売りとは
空売りとは株券を借りてきて売り、後で買い戻して借りた株を返すというものです。後で買い戻した株の金額が、初めに売った金額より安ければ利益が出るという仕組みです。
逆に高く買い戻してしまった場合は損失が出てしまいます。空売りは個人投資家なら信用取引口座を開設することで行うことができます。
と、まあこれは一般常識ですよね。
空売り規制とは
日本の場合は直近公表価格以下での空売りを禁止しています。売り注文を大量に浴びせることにより、不当に価格を下落させる事を防ぐためです。
個人投資家の50単元以下の空売りはこれに当てはまりません。
過去には証券会社の自己売買部門などで、悪質な空売りが行われ業務改善命令を出されたことが何度かありました。空売りをするときは空売りと明示しなくてならないというのもあります。このように日本は空売りに対しては規制がすでにされています。政府からはもう少し厳しくやるという声も聞こえてきてます。
アメリカの場合
アメリカが2008年7月21日から行った空売り規制は、借株の裏づけのない金融株の空売りを禁止するといった内容のものでした。
株を借りてきて売るというのが空売りなのですが、アメリカは借株をしなくても売ることができたのです。それを規制した空売り規制でしたがが、実は日本でも証券会社は借株をしなくても売れるということが、ジェイコム事件の時に明るみになっています。
ストップ安という値幅制限のない米国市場は空売りの影響がすごく、金融危機時に恐るべきスピードの大暴落を引き起こす可能性が高いため、政府が規制に乗り出したのです。
米国市場は空売り規制を行うことで、規制後まもなくは相場は回復しました。
空売り規制の問題点
空売り規制を行うことで相場は冷静さを保つことができますが、いくつか問題点も挙げられます。
まず第一に、公正な市場の中で規制をかけるというのはマーケットの公平性、自由性という面に背きます。特に米国市場は自由を重んじるために介入には反発の声が強まります。
第二に出来高が減少すること。空売り規制を行えば当然売買が減りますので出来高が減ります。流動性が低くなってしまいます。
第三は潜在的な買い手の減少です。空売りをしてもいつかは必ず買い戻します。このために株価はある程度のところで下げ止まるという見方もできます。二束三文のところでも(空売りで儲けて)買うという人がいるからこそ、株主はいくらかの資金を回収できるのです。
マーケットは公平ですので、空売り規制をしたところでいつかは下がるものは下がるし上がるものは上がります。人為的な介入をしても一時しのぎにしかならないというのが現実です。
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