4年前の「株はあと2年でやめなさい」を読んで
過去に出版された本の紹介をしている暴落。そして「日経平均4000円時代が来る」のページの閲覧が非常に多くなっています。やはりみなさん、今の相場状況に不安を多く抱えているのでしょう。
さて、今回の暴落予言シリーズ(?)は4年前に出版された株はあと2年でやめなさい―そして2008年、修羅場がやってくるという、今の状況を的確に言い表している本です。
2004年4月17日発行
2004年といえば日本株は2003年に大底を打ち、世界経済の明るい見通しに株価上昇が伴って、貯蓄から投資への掛け声と共に個人投資家の株投資ブームが始まったころです。私の初めての株取引も2004年でした。

そんな皆で買え買え!の時代に恐怖の予言を載せて出版されました。当時の株式コーナーは「誰でもわかる株式入門」、「こうすれば儲かる」みたいなのが多く(今もですけどね)、株投資をやめろというタイトルはかなり奇異に映ったのを覚えています。
本の内容
内容を大まかにいうと、2005年に日経平均は2万円をつけ、2006~2007年にピークを迎え、2008年に様々な現在抱える問題が噴出して「株式をやめた方が賢明な時期がやってくる」ということです。
この予言はおおむね正しかったことになります。

そして相場が崩れる2年間という期間に投資したほうが良いという銘柄が紹介されていますが、具体的な銘柄についてはここでは割愛します。
沈まないアメリカ経済の謎
この本で一番興味深く読み返すことができたのは、このアメリカ経済に関するくだりでしょう。
発表された経済指標には目を見張るものがあった。ところがドルは一向に上がってこない。おそらく日銀の介入がなければ1ドル=100円近辺まで値下がりしていたはずだ。
アメリカ経済がこれだけ好調にもかかわらず、ドルがこれだけ弱いのはアメリカ経済そのものの構造に問題があると多くの人が気付き始めているという証なのである。
米国株式のダウ平均は再び9000ドル近辺に低迷する可能性が高いと考えている。
現在、まさにこの状況に陥っていますね。
経済と相場の予測はできるのか?
しかしこの本は、2008年より後の経済予想は書いてありません。2008年までにどの銘柄を買うか、ということでした。そのため今読み返しても、すごい予想をしてたんだなと思うだけで、今後の参考になることはありません。
しかし数年前にこの本を信じて、2008年に相場から手を引いていた人がいたならば、今の暴落を高見の見物をしていることでしょう。ここまではっきり経済、相場予測ができるのなら、未来はランダムウォークなどではなく、詳細な分析の元で研究ができるのではないか?という憶測が成り立ちます。
しかしこれはおそらく無理だろうと考えられます。なぜなら、この本を私が結果論で紹介しているからです。経済、相場予測の本を数知れなく読んできましたが、その中でぴったり当てはまるものを紹介し、さらには米国経済のことなど、本の中でも現実に起こった事を恣意的に選び出しているからです。
当時もたくさんの経済予測の本がありましたが、いろんな事を言う人がたくさんいましたから、その中の誰かは当てはまるに決まっているからです。確率は低くても、誰かには宝くじは当たるのですから。
本の中にはカジノについても大きく取り上げていますが、これなんかは全然当たっていません。大局では筆者の冷静な判断と的確な読みにより、正しいことが書いてあったと言えると思いますけども。
著者のほかの書籍も読んでみないといけませんね。
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