賢い選択だったはずの円キャリートレード
円キャリートレードというのは、安い金利の円を借りて資金を調達して運用する方法ですが、何もそれは金融商品に限ったことではありません。
外国人が住宅ローンを円建てで賢く借りているというニュースを以前目にしました。自国の高金利と比べたらうんと安く借りられたからです。しかし今回の円高で賢かったはずの選択で苦しんでいる人たちがいます。
破産寸前のアイスランド
今回の金融危機で、アイスランドは崩壊寸前です。
人口32万人を抱えるアイスランドが世界金融市場の混乱の最中にあって世界初の全国規模の破産寸前状態に追い込まれている。同国通貨クローナは金融危機の影響で半減しており、同国金融機関も不良債権で破産寸前の状態にある。
何とか金融支援を受けることで崩壊は避けられそうです。
金融機関の負債を国が財政でカバーできなくなる危機に直面するケースは、今月に入り新興国などで多発。アイスランド、パキスタン、ハンガリー、ウクライナ、ベラルーシなどが、IMFに対し支援要請の動きを見せている。
このうちアイスランドに対しIMFが21億ドル(約2000億円)の融資を行うことを決定。ただ、それとは別にロシアも単独で40億ユーロ(約5000億円)の緊急支援を決めている。
しかしその国家の信用はもちろんなくなり、自国通貨のクローナは暴落してしまっているのです。
ローン返済が倍増したケース
「賢い円建て」を選択したがために、クローナ安円高のあおりを受ける一般の人々がいます。
レイキャビクの高校教師、アウスディスさん(47)は2年前にアパートを買った。子供が5人なので広めの約200平方メートル。そのローン返済額が今年初めは月11万4千クローナだったのに今は22万クローナなのだ。
倍増ですね。
バブル経済で同国通貨クローナは金利が高いうえ、返済額が物価の上昇率に応じて変わる独特の制度もある。それに比べ円はずっと低金利だし、この国のインフレにも振り回されない。返済は円での定額を毎月のレートでクローナに替えて払う。「為替の変動が多少あっても割安」になるはずだった。
為替の変動が多少どころでなかったために大変なことになってしまったのですが、想定外の出来事というのはやっぱりおきます。同じように今回の円高で、FXで大きな損失を出した人も多かったのではないでしょうか。
想定外のことが起きることはもちろん想像できません。ですからそれに対してもっとうまくやるべきだったとは言えません。後から結果を見て言うのはいくらでもできるのですけども。
大切なのは想定外のことが起こっても耐え切れないリスクを背負わないということです。FXはレバレッジがあたり前になっているのですが、耐え切れない損失を負う可能性が万が一にもあるという事をわかっておかなければならなかったのです。
先ほどのアウスディスさんもローンはもちろん借金です。借金に対して想定外のことが起きると結末は悲惨なものになりますね…。
韓国でも同じようなことが起こっていると、円を借りたり、返済のリスクが恐すぎる・・・・。という記事に書いてありました。リーマンの件でアメリカを敵に回した韓国も相当やばい状態になることが想像されます。
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