グラフの見せかけに騙されない
データというのは分析において必要不可欠です。株式投資でも過去の値動きの株価チャート、企業の売り上げや利益の増加率など、グラフを見ることがたくさんあります。
それではこのグラフをよく見てください(クリックで拡大)、一直線のきれいな右肩上がりですが、毎年同じ増加率というわけではないのです。
増加率を見るなら対数目盛で
このグラフをよく見ると、平均すると毎年およそ4万ずつ増えていることがわかります。ということは(毎年4万の増加と仮定すると)、増減率で見ると89年から90年と、05年から06年とでは大きく意味が違うのです。
増減率でいうと89年から90年にかけては36%もありますが、05年から06年ではわずかに4%しかありません。
これは給食の外注数の推移というグラフですが、例えば業績のグラフだったらどうでしょうか?
「わが社は創業以来順調に業績を伸ばし、きれいな右肩上がりのグラフを描いております」と言った経営者の言葉と共に、このグラフを見せられた場合、おもわず素晴らしい企業だ!と思ってしまいます。
しかし内情は成長が鈍化している、かつて素晴らしかった企業というのが正しいのです。これがはっきりする増加率を見るには、対数目盛のグラフを見るのが一番いいのです。
ストップ安連発のパシフィックホールディングス
株価チャートでも同じ事が言えそうです。例えばこの9月26日から15営業日連続でのストップ安をつけたパシフィックホールディングスを見てみましょう。

連続ストップ安の最中の株主の胸中ははかりしれないですが、幸い(?)値幅制限のために、価格が下って1万円を割り込んだあとは一日に下がる金額も減るため、失っている金額がやわらぐ気持ちがするのですが、実はそんなことはありません。増減率で見ると悲惨なことになっています。

ストップ安連発が強調されました。増減率で見ると1万円以上のときも、1万円を割ったあとも、そんなに変わらずにきれいに下落し続けているのです。
対数目盛で株価チャートをみる方法
この対数目盛で株価チャートを見るのは、ヤフーファイナンスで簡単にできます。個別銘柄のチャートが出ている画面で、スケール:標準|対数と書いてあるところの対数をクリックするだけです。

米国版のヤフーファイナンスは初めから対数目盛のチャートになっています。

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