「継続企業の前提に疑義あり」とは

持ち株の決算報告を見ていたら、継続企業の前提に重要な疑義が存在しているということが書いてありました。

企業というのは継続していくのが前提ですよね。それをゴーイングコンサーンというのですが、それができない可能性がありますよ、ということです。つまりは倒産するかもしれませんという話。

継続企業の前提に関する重要な疑義を抱かせる事象又は状況

以下は日本公認会計士協会のページからです。

貸借対照表日において、単独で又は複合して継続企業の前提に重要な疑義を抱かせる事象又は状況としては、例えば、以下のような項目が考えられる。

財務指標関係

  • 売上高の著しい減少
  • 継続的な営業損失の発生又は営業キャッシュ・フローのマイナス
  • 重要な営業損失、経常損失又は当期純損失の計上
  • 重要なマイナスの営業キャッシュ・フローの計上
  • 債務超過

財務活動関係

  • 営業債務の返済の困難性
  • 借入金の返済条項の不履行や履行の困難性
  • 社債等の償還の困難性
  • 新たな資金調達の困難性
  • 債務免除の要請
  • 売却を予定している重要な資産の処分の困難性
  • 配当優先株式に対する配当の延滞又は中止

営業活動関係

  • 主要な仕入先からの与信又は取引継続の拒絶
  • 重要な市場又は得意先の喪失
  • 事業活動に不可欠な重要な権利の失効
  • 事業活動に不可欠な人材の流出
  • 事業活動に不可欠な重要な資産の毀損、喪失又は処分
  • 法令に基づく重要な事業の制約

その他

  • 巨額な損害賠償金の負担の可能性
  • ブランド・イメージの著しい悪化

死刑宣告?

このように継続企業の前提に疑義の注記は、バランスシートを作ったときの会計士の監査により、決算報告書でつけることが経営者に義務付けられています。

さて、「継続企業の前提に疑義あり」と言われたら、近々倒産するのでしょうか?それが必ずしもそうとは言い切れません。たくさんの倒産の例もありますが、解消して復活することもあります。

つまりは医者に癌(ガン)にかかっていますと言われたのと似た状態ですね。死ぬ可能性が高いですけど、治る事だってあるのです。

キャッシュフロー計算書のやさしい読み方のページでも解説してありますが、企業が倒産する時というのは、赤字になった時ではありません。資金繰りがまわらなくなった時です。赤字でも資金繰りが間に合えば潰れませんし、黒字でも資金繰りが悪ければ潰れます。

大怪我をして血(金)が吹き出していても、それ以上に輸血(増資)をすれば死なないのが法人なのです。

ただ、そんな投資先がそんなのでふさわしいかどうかはわかりますよね。「継続企業の前提に疑義あり」とは、企業に致命的な何かが起こってしまっているのです。

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