バフェットの予言、日本株がダメな理由

バフェットは言いました。「日本では今、素晴らしい事業がどうにも見当たらない」

ちなみにこの時の発言の「今」とは10年前のことです。百年に一度の金融危機の爆心地である米国よりも、日本株は去年下落したのです。

Bloombergの記事より

日本株がダメな理由 バフェット氏 10年前の予言とはという記事をまずご覧ください。あ、先に言っておきますが、実はバフェットはあまり出てこないのでご了承ください。

日本企業はここ数年、米国発の株主重視の経営をとってきたように見えました。ROEを重視し、配当を出し、IRも以前と比べて見違えるほどしっかりしました。

そこには社員をないがしろにして、という非難の声を受けつつもです。しかし実際の経営陣は、我が身がかわいかっただけのように思えます。

株主に恩恵を与える可能性があるのにM&A(合併・買収)に対抗しポイズンピル(毒薬条項)の導入などが広がっているのは大きな懸念材料だ。

この部分は激しく同意できました。上場している以上避けることはできないはずの買収を、成立させないようにしているのです。こんな資本主義を捻じ曲げるような行為が平気でまかり通っているのが日本企業なのです。

米国が世界危機を引き起こしたのは間違いないが、日本経済も動きを止めた。政府が内なる成長を創造するのに無策だったからだ。戦後最長の景気拡大も平均的な家計収入に厚みを持たせることはできなかった。内需拡大を誓ってから10年後、日本は結局、輸出という一本の柱に頼った経済のままだ。それが株価に反映されている。

家計収入に厚みが出なかったからこそ、内需は以前弱いままなのですよね。戦後最長の景気拡大で残ったものって、海外の設備投資ぐらいだけのように思えます。

同氏によれば、日本企業は税引き前利益率が10%以下でも、年間収入の最大10%を設備投資に回すのが通常だ。生産コストも高い。多くの企業が国内での製造を選択しているためで、円高による影響も受けやすい。バフェット氏は高コスト体質を理由に「日本で企業を丸ごと買収する気はうせる」と話す。

確かに日本株はバークシャーの投資対象となりえる大きな規模で、かつバフェット好みの企業ってないように思います。大きな企業になるほど、固定費がかさんで低いROEというイメージがあります。

かつて日本は、売り上げこそが企業の力と考えられていました。利益が大事というのはバブルが崩壊した後やってきたものです。何年も言われている古い体質というのは、そう簡単に変わらないのでしょうね。

新興企業が時折風穴を開けますが、いかんせん体力というか底力が弱く、勢いがそがれると低迷してしまうというパターンに陥りがちです。それは古い企業からの圧力のせいなのかもしれませんが…。

関連するエントリ(上記とかぶる場合があります)

« 政策金利と株価と利下げ | 株価が理論株価どおりにならないわけ »

コメント & トラックバック

この記事はコメントもトラックバックもできません

コメントなし