宝くじからみる、リスクとリターンのトレードオフの真実(前)

リスクとリターンの関係について書こうと思い、参考例として宝くじについて書いていたら、脱線がひどくなってしまったので二つに分けることにしました。

宝くじの配当率は低いというが

宝くじの配当率は、競馬などに比べるととても低いという話は聞いたことあると思います。およそ半分という事だと思っていましたが、財団法人日本宝くじ協会に下の図がありました。

宝くじ一枚の中身より宝くじ一枚の中身

45.8%というのが正しいという事ですね。

ギャンブルや懸賞の当選金は一時所得として税金がかかってきますが、宝くじの当選金は非課税とされています。とても有利に思えますが、なんてことはない、宝くじを買った時点でみんなが40%の税金を納めているからです。

当選者だけが税負担をすることにすれば、宝くじ一枚の値段は6割、180円になりますが、手取りの総配当率が10%ほどになり、当選金の9割が税金として持っていかれるなら誰も買わなくなるでしょう。やっている事は同じなのですが。

1億円当たったあ!→税金9000万円ね→( ´゚д゚`)えーーー

一攫千金を夢見て買うのが宝くじですから、当たったとき大きくなくては意味がないのです。

このように人は、ハイリターンを得られるのなら、常識以上のプレミアムを払ってしまう傾向があります。

このページで言いたいのはここまでで、あとはおまけとなります。

ふるさと創生事業のエピソード

竹下登内閣が行った政策で、1988年から1989年にかけて、日本の各市区町村に対し、地域振興に使える資金1億円を交付したふるさと創生事業というものがありました。

使い道は何でもよく、政府は関与しません。それぞれの市町村が創意工夫をして地域活性化などに使いました。

無駄なハコモノを作ったり、ろくな使い道をしなくて非難された例もありますが、とある市町村は全額宝くじを購入したという事です。

宝くじの還元率は45.8%です。1億円買えば4580万円しか理論上もどってこないことになります。もちろん高額賞金が当たることもありますが、たくさん買えば買うほど理論上の計算値に近づくことになります。

そんなものに使うのは愚かだ、と普段自分たちも宝くじを買っている人たちでさえ非難していましたが(笑)、大局的にみれば実はそこまで無駄遣いだったわけでもありません。

4割は税金という事実

先ほど話したとおり、宝くじは4割が税金です。つまり役人が1億円宝くじを買った場合、4000万円はその時点で政府に還付されているのと同じなのです。

当選金として4580万円は回収できます。14.2%相当のコストはかかりますが、個人が宝くじを買うよりずっと効率的な買い方です。6掛けで買っているのと同じことなのですから。

これに高額当選の可能性もあるわけですから、まったくのおばかさんだったわけではないのです。

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[...] リスクとリターンの話なのですが前回の宝くじの話に目を通してからお読みください。 [...]