投資に役立ちそうな人間の行動心理

『人間の不条理な心理や行動をWebマーケに応用する10の方法前編後編』という記事がありました。Web担当者Forumという、ウェブ製作のサイトの記事ですが、株式投資などにも通じる行動経済学関連の記事なので紹介します。

とりあえず全部読んでもらうのが早いし面白いと思います。その中で投資と関係がありそうなものをピックアップします。元の記事とは全然立場が違う視点で解説してみましたので、内容がかなりかけ離れています。

1.相対性についての真実

25ドルのペンを購入しようと考える際、調査対象者の大多数が、7ドル安い店があれば車で15分かけても安い方を買いに行く。ところが、455ドルのスーツを購入する場合なら、対象者の大多数は、7ドル安くなるからといって車で15分離れた他の店に行こうとはしない。節約できる金額とそれに必要な時間は同じなのに、人々はまったく違う選択をする。

まったくもって見に覚えがありすぎてぞっとしました。よく考えるとまったく同じはずなんですよね。高い買い物をするときこそ、数%の違いをはっきり意識しなくてはなりません。

不動産売買なんかの場合、数万円ぐらいどうって事ない気になってしまいますが、昼食をいくら節約してもなかなか数万円にはならない事を覚えておきましょう。

3.ゼロコスト効果

実社会におけるゼロコスト効果は、Amazon.comの配送料無料サービスで明らかになっている。一定額以上購入すると配送料が無料になるサービスがが導入されてから、Amazon.comの売上はフランスを除くすべての地域で増加した。というのも、フランスのAmazon.comでは、配送料は無料にはならず1フラン(0.20ドル)になるだけだったのだ。これを無料に変更すると、フランスでも他の地域と同じように売上が増加した。

配送料無料になる金額まで注文したくなる気持ちはわかります。逆に配送料がかかるなら注文をしないときもあるぐらいです。このように、コストというのはとても強く自分の意識に働きかけます。

これを1.相対性についての真実と重ねて考えてみましょう。フランスのアマゾンではわずか1フランの節約しかできないのにもかかわらず、人々の動きは大きく変化したのです。

コストゼロが一番安く済む方法か、決定の前に自問してみるのが良いと思います。

4.社会規範と市場規範は共存しない

実社会における具体例:米国の高齢者非営利団体AARPが、困窮する被雇用者のために1時間あたり30ドルの割引料金で弁護士業務を提供するプログラムを立ち上げ、弁護士たちに参加を求めたが、参加は得られなかった。プログラムの責任者が、無料で頼むと言われたらどうだろうと尋ねたところ、弁護士たちは大部分が参加するだろうと答えた。

株価が二束三文でも損切りをするのと、倒産するまで持ち続ける事。どちらが合理的かは明らかですが、あなたはどちらの行動を取ってしまうのでしょうか。

7.自分のものは高く評価する

大学の学生たちを対象に実験を行った。学生たちはバスケットボールのチケットを手に入れるために数週間外で泊まり込む。泊まり込みで並んでも最後にはくじ引きになるので、チケットを獲得できる学生とできない学生に分かれた。

チケットを入手できなかった学生は、チケットを買えるなら最高170ドルまでなら払ってもいいと話した。チケットを手に入れた学生は、チケットを売るなら2400ドルより安く売る気はないと言った。

人間の本性には奇妙な根本的傾向が3つ見られる。われわれは、すでに持っているものを熱愛する。そして、手に入れる可能性のあるものよりも、失うかもしれないもののほうを重く見る。さらに、他人も自分と同じ視点から取引を見るものと思いこむ。

あなたの持ち株の値段が半額になったとしましょう。バリュー投資の視点からしても(しなくても)、あなたが100万円を出して買った株も、現在市場で売られている50万円の株も、同じ銘柄なのだからまったく同じ価値のものです。

株価が75万円になったとき、今のあなたなら売りますか?新しく50万円で買っていたら売りますか?とるべき行動は同じにならなければならないはずです。

10.価格の力

薬の価格は1回の服用分が2.50ドルだと告げられた被験者は、ほぼ全員が痛みが軽減したと答えた。1回服用分が0.10ドルだと言われた被験者の場合、痛みが軽減したと報告したのは半数だけだった。

中身がわからないものの場合、値段が高い事によって価値を高く感じることがあります。

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  • 先進金融工学を駆使した自動売買システムツール980円

後者を見て「絶対金融工学なんて駆使してねーよw」って言いたくなる気持ちがわいてきませんか?怪しさという意味ではどちらも同じで、値段以外はどちらも情報がないのにもかかわらず、前者のほうがマシに思えてしまうから不思議です。

常に合理的に判断をしましょう

…という今までの感想はすべて私の考えであって、私がいつもそう感じている事にほかなりません。何より自戒しなければならないのはこの私という事になります。

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