PCFR戦略
PCFRというのは株価キャッシュフロー倍率です。キャッシュフローというのは聞いたことがあっても、意味がわからない人もいるかと思いますのでついでに説明します。
キャッシュフロー計算書のやさしい読み方という記事も参考にしてください。
キャッシュフロー倍率とは
損益計算書の最初にくる数字は売り上げです。ここから営業利益、経常利益と来て、あらゆる損益を足し引きしたものが純利益になります。みなさんご存じのPERは、株価がこの純利益の何倍かを示すものです。だからPERが10倍なら10年間分の利益の株価というわけですね。
しかしこの純利益を出すに当たって少々妙なところがあります。それは減価償却です。あらゆる設備は年々価値が減少していきますが、その価値の目減り分を減価償却として、損失として計上するのです。
損益計算書上としては、資産の価値を正確にあらわそうとするのでこれでよいのですが、実際問題として損失とはいいつつも、お金が減ったわけではないので会社にはお金が残ることになります。
そこでこの残ったお金(減価償却費)と純利益を足した、会社が手にした賞味の現金を営業キャッシュフローといいます。株価がこの営業キャッシュフローの金額の何倍になっているかがキャッシュフロー倍率です。
オーナー収益とは
ところで私としては、この営業キャッシュフローから設備投資分のキャッシュフローを引いた数字、バフェットのいうオーナー収益でも戦略を立てて欲しかったです。最初の営業キャッシュフローだけだと設備投資が大きくて利益の上がらない鉄鋼会社や航空会社などが、高いキャッシュフローになってしまいますから。
営業キャッシュフローが大きくて、設備投資の金額(投資キャッシュフロー)が少ない消費者独占型企業のリターンを知ることが出来たら、きっと結果も違うことだと思います。
ちなみに金持ち父さんがいうところのキャッシュフローも、設備投資を上回る収入の事を指しています。あらゆる損失を引いても手元に残る最後のお金こそが、あらゆるビジネスの繁栄につながる資金となります。これこそが本来の金儲けという肝心なものです。
PCFR戦略4つのパターン
ではPCFRとリターンの関係を見てみます。全銘柄のPCFR下位50銘柄を買うと45年間で448万3126ドルとなって複利ベースで14.53%になります。これは全銘柄の267万7557ドルを大きく上回っていますが、途中の株価変動がかなり高くなります。
大型株のPCFR下位50銘柄を買うと、45年間で577万3333ドルになり複利ベースで15.18%になります。大型株を買った場合の3倍以上で、全銘柄のPCFR下位50銘柄を買ったときよりもずっと良い成績です。しかも変動率も低いです。
全銘柄からPCFR上位50銘柄を買うと45年間で1万ドルが33万4876ドルになりました。複利で8.12%です。
大型株のPCFR上位50銘柄を買うと1万ドルが71万8758ドルになって、複利で9.97%です。ちょっと勘違いしそうになりますが、PCFR上位というのは株価がキャッシュフローに対しての倍率が高いということですので、割高であるということです。キャッシュフローが高いというわけではありませんのでご注意を。
PCFRの十分位数分析

十分位数分析をしてみましょう。1が1番低いグループで、10が1番高いグループとなります。11は全銘柄のリターンです。低PCFR群は良い成績です。おおむね下位5分の1から選べば良い結果が得られそうです。

大型株です。1が1番低いグループ、10が1番高いグループ、11は全大型株のリターンです。大型株はより低いキャッシュフロー倍率に軍配が上がります。PCFRは低いほうがリターンがいいという結論が出ました。機械式に選ぶなら大型株では特に参考にしたいです。
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