EPSの年間変化率戦略

ここまでずっとバリュー(割安)指標のデータを調べてきました。おおむね予想していたように、割安な銘柄のリターンは市場を上回るようでした。では次にグロース(成長)指標をもちいてリターンを見てみます。

最初はEPS(一株利益)の年間変化率です。著しく一株利益が上がる(上がった)企業に投資するのはグロース株投資家の最も基本的なことです。ここでは赤字の企業は除外してあります。またEPSの変化率を知るために最初に1年かかるものとしてあるので、他とは違って44年間のリターンとなります。

EPSの年間変化率戦略戦略4つのパターン

全銘柄からEPSの年間変化率の上位50銘柄を買いますと、44年間で1万ドルが129万2138ドルになり、複利で11.68%となります。これは全銘柄を買った場合より負けています。上がったあとに買うというパターンにはまっているためではないでしょうか。

大型株からEPSの年間変化率の上位50銘柄を買いますと、1万ドルが44年間で56万7407ドルになりました。複利ベースで9.61%になります。てんで話になりません。

全銘柄からEPSの年間変化率の下位50銘柄を買いますと、44年間で1万ドルが148万6429ドルになりました。複利で12.04%になります。なんと下位銘柄を買った方が良いパフォーマンスです。もちろん全銘柄の市場平均には勝てませんが。

大型株からEPSの年間変化率の下位50銘柄を買いますと、1万ドルが139万8514ドルになり複利リターンで11.38%です。これは大型株をすべて買う場合とほぼ同じ数字になります。

EPSの年間変化率の十分位数分析

全銘柄のEPSの年間変化率リターン図

十分位数分析をしてみましょう。EPSの年間変化率が1が1番高いグループで、10が1番低いグループとなります。11は全銘柄のリターンです。あまりはっきりした傾向がありません。皮肉なことに1番高いグループは避けた方が良いことだけわかります。

大型株のEPS年間変化率ごとのリターン図

大型株です。1が1番高いグループ、10が1番低いグループ、11は全大型株のリターンです。こちらもはっきりした傾向がありません。

唯一わかったのは、EPSの年間変化率が上位のグループは避けた方が良いということだけです。これは一株利益の上昇に、株価がすでに高い水準まで買われてしまっていることを意味しています。他の指標を全く見ずに、EPSの年間変化率上位を買うのはよくありません。

関連するエントリ(上記とかぶる場合があります)

« 配当利回り戦略 | EPSの5年間変化率戦略 »

トラックバック URL

コメント & トラックバック

この記事にはコメントがつけられません

コメントなし