そもそも株とは・・・

それでは今から始めようとしている株とは一体なんでしょうか。株というのは義理と人情にあふれた、かけがえのないものなんです…。元々はね。

株とは株式のことです。株式会社の株式です。それでは株式会社ってなんですかね?

株式会社の歴史は古く、1番初めは東インド会社までさかのぼります。ほら、歴史の授業で習いましたよね。なに、覚えていない?…そうですか、私も覚えていません。それでは今からきっといつまでも忘れない方法でお教えしましょう。

義理と人情に溢れた物語

一体どのあたりが義理と人情にあふれているのでしょうか。ここに1つの物語があります。この話は金持ち父さんに出てくる話を、ちょっとアレンジしたものです。

ある村に1人の若者がいました。村は水源が遠く、いつも若者は遠くの離れた泉まで水をくみに行っていました。

若者は毎日の水くみがとても大変でいやだな、と思っていました。村のみんなを見ても、誰もが水くみは重労働でできたらやりたくないと言っていました。

若者はあるアイデアを思い浮かべました。「泉からここまでパイプでつないでみんなに安価で譲ったら、きっと喜ぶに違いないし儲けることもできるだろう。」

ただそれには最初の設備投資に莫大な資金がかかるのでした。若者はあきらめかけましたが、村で1番の金持ちに相談することにしました。

資本家と経営者

黙って話を聞いていた金持ちは、ゆっくり口を開きこう答えました。「よし、最初の資金は俺が出してやろう。お前はしっかり働いて完成させるのだよ」

ありがとう、このご恩は忘れませんと若者は言って、お金を出してもらった証として『株式』という証券を金持ちに渡しました。こうして若者の水道会社が設立されました。

それから若者は金持ちに出してもらったお金で材料を買い設備投資をし、一生懸命にパイプを泉から村へとつなげる工事を始めました。

若者の努力のかいもあって、ついに泉と村を結ぶ水道が完成しました。水の値段は、泉まで水をくみに行く労力とくらべたらずっと安かったので、村のみんなは喜んで水道を使いました。

若者は水道を管理しているだけで大きな儲けがでたので、株式を持つ金持ちと儲けを半分ずつ分け合いましたとさ。…おしまい。

野暮な説明

つまりですね、株式会社とはお金を出してもらって(出資)、その代わりに株式という証券を発行します。それで利益が出たら株式をもっている人、株主に儲けを分けるのです。これを配当といいます。

株主はお金を出すだけです。働くことはしませんが、利益が出たら配当金をもらえます。そのかわり事業がうまくいかなかったらお金は返ってきません。

いっぽう経営者は株主に出してもらったお金を元手に利益を上げようと努力します。利益が出たら配当金を出さなくてはなりませんが、事業がうまくいかなくなってもお金を損することはありません。

これが株式会社、株式のしくみです。経営者にとって事業を行うに当たっての資金繰りの恩そのものを、株券という紙に姿を変え、いつまでも保管できるようにしたものなのです。

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