フィッシャー流、株の売り場3つのポイント
株は売り時が難しいとはよく言いますが、フィッシャー流の成長株投資は基本的には売りません。株を売る理由はわずかに3つだと言っています。その3つとは一体何なのでしょうか。
投資対象を見誤ったとき
ひとつめは投資対象を選択した時点で、判断を誤っていたことに気付いた時です。その時は即刻売りなさいと言っています。見込み違いの株は塩漬けにすることなく、他の投資対象に乗り換えるのです。
しかし含み益がのっている時ならまだしも、含み損を抱えている時はなかなか売れないものです。
フィッシャーは何倍、何十倍の利益を獲得するための投資なのだから、5%の利益と20%の損失にはたいした違いはないと言います。くぅ~…身に染みますね。私の場合、損切りできない自分の性格をわかった上でのバリュー投資なのですが、成長株投資には損切りも必要なようです。
会社の質が落ちたとき
ふたつめは前にあげた成長株を選び抜く15のポイントを満たさなくなった時です。これは経営者が会社の成長によってうぬぼれたり活力を失ったり、交代によって経営者の質が落ちる時などです。こんな時も即刻売り払いましょう。
また市場の拡大余地が無くなって、成長が鈍化した株も売るのですが、この時はそんなにあわてなくてもいいのです。ほかに乗り換えるべき投資先が見つかった時で良いと書いてあります。ゆっくりでも上昇し続けますからね。
今より良いものを見つけたとき
そしてみっつめのポイントは、もっと有力な成長株を見つけた時です。しかし正しく調査をしていれば、そうそうそんなことはないと言っています。
ほかが良さそうに見えてしまうのには注意しなくてはなりませんね。ほかの銘柄がファンダメンタルズ以外の要因で株価が上昇しているのを見ても、それに興味を魅かれないことが大切です。
こんなときは売るな
逆に売ってはいけない時というのもあります。もうすぐ株式市場が暴落するといったもっともらしい理由です。実際に下げ相場になっても、ずっと安い値段になるのを待ってるうちに買いそびれるか、下落を見てもっと下がるのではないかという恐怖心から買えなくなるのです。なにせ下がる!と思って売っているのですから当然です。
次はバリュー投資では考えがちな理由です。株価が上昇してしまい、異常な割高になってしまった時です。こんな時は売ってしまった方がいいのでは、と。
しかしここでもフィッシャーは売ってはいけないといっています。高いPERは成長株の証であって、EPSの伸びがそのまま株価の上昇になるのだから、とのことです。30%程度の下落はあると思うが、すでに大きな含み益を得ているのだからたいした問題ではない。手放さずに持ち続けることが大事だ、と言っています。
実際に売ってしまうと(アメリカは日本よりも多くの)キャピタルゲイン税を取られてしまいますし、安い時に買えたのならそのまま保有で問題ないですね。ただあくまで安く買っていることが大事だと言われた気がします。
もう一つの理由がすでに上昇力を使い果たしてしまった、という理由です。私はこの本を読んで唯一笑えた部分がここでした。ユーモアのない本ですが、ここだけは面白かったのでぜひ読んでみてください。
トラックバック URL
コメント & トラックバック