インデックス運用は割がいい

インデックス運用はパッシブ運用ともいい、S&P500やTOPIXなど指数に沿った動きをする運用方法です。インデックスファンドやETFなどがありますね。

インデックス運用は地味ながらも数多くのメリットがあります。

市場平均に負けない

絶対に市場平均に負けません。なぜなら市場平均そのものの動きだからです。(厳密に言えば手数料の分、わずかに確実に負けるとも言えます)

当たり前のようですが、これは非常に大きなことです。アクティブファンドはベンチマークである市場平均を上回ろうとしています。しかし悲しいかな、長期的に見ると75%ものファンドは、高い運用手数料を差し引いても市場平均に勝つことが出来ていません。

インデックス運用を始めれば、それだけで上位25%に確実に位置づくことが出来るのです。

銘柄分析をしなくてもいい

個別銘柄の動きを追いかけることがなくていいというのは、大きな時間のメリットを得ることが出来ます。決算発表を見なくてもいいだけでなく、財務諸表や決算書の読み方を勉強する時間さえいりません。本業が忙しい人には最適です。

もし「初めて株式投資をしたいんだけど、何を買えばいい?」という質問に、「インデックスを買え」という幸運な返答を得られた人は、買い方を調べるだけでいいのです。そこにはEPVだとかボラティリティだとか消費者独占型企業だとかは出てきません。

インデックス運用は割がいいんです。

間違えて4835(株)インデックス・ホールディングスを買ってしまった人はこの限りではありません。

有能である必要がない

アクティブファンドは市場平均を上回ろうと、頭のいい高給取りのファンドマネージャーがいて、情報を集めるためにたくさんの人が駆けずり回っています。経営者と話もしないといけませんし、財務諸表のウラもとらないといけません。当然コストは跳ね上がります。

いっぽうインデックス運用はファンド側にしても割がいいんです。何も考えずに全部買えばいいだけです。ケーキ屋さんに行って「う~ん…、どれにしようかなー。…全部ください!」っていうのとはちょっと違いますが、何も考えないだけコストがかかりません。

インデックス運用はコストが安いんです。

バランスのよい分散投資

インデックス運用は非常にたくさんの銘柄に、バランスよく分散投資をすることができます。個別銘柄を買うのと違って粉飾決算の心配もありませんし、倒産して紙切れになることもありません。

異業種の銘柄に分散しているので、特定の地域に地震があってもテロがあっても、原材料の高騰があっても壊滅的な値下がりの心配は少ないです。あるのは市場リスクだけです。海外ETFなら為替リスクも絡んできますけど。

インデックス運用はリスクの要素が少ないんです。

賢明なインデックス運用

グレアムが「賢明なる投資家」で、株式投資に多くの時間を割くことをできない人は、ニューヨークダウ採用銘柄を買え、と述べているのは極めて合理的なアドバイスです。今ならとても納得できるアドバイスです。

グレアムの時代はデリバティブ商品がありませんでしたから、同じ金額になるようにニューヨークダウ採用銘柄を買うように言っていましたが、今は指数そのものを買えるようになりました。今ならグレアムもETFを買うように話すでしょう。

インデックス運用はグレアムもおすすめしています。

インデックス運用のデメリット

さて、地味だけど有用なメリットを並べましたが、インデックス運用にはデメリットがあります。

  • インデックス運用はつまらない
  • 買ってしまえば後は何もすることがありません。長期保有を決めていればなおさらです。ブログのネタに困ることが請け合いです。

  • 一攫千金は果たせない
  • インデックス運用をしていても、年間50%も上昇することはまずありえません。「主婦の私でもインデックス運用で1億円儲ける!!」には、何十年も待つか10億円用意するしかありません。

  • 流行ってない
  • インデックス運用をしている投資家は、機関投資家には多いのですが個人ではまれです。話し相手が少なくてさみしい気持ちになることが予想されます。話すことがあっても、投資方針を説明することになるでしょう。

梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)なぜ、インデックス投資はマイナーなのかを考える(まとめ)という興味深いエントリーがありました。バリュー投資以上に、現段階ではインデックス運用はマイナーですよね。普段からインデックス運用が中心の人なので、置かれている状況をよく分析されています。

総合的に考えると

インデックス運用は「つまらない」ことをのぞけば、かなりのメリットがあることがわかります。長期的に見た株式投資の収益率が、確実に全てあなたのものになるのです。

下げ相場が続いた日本ではまだマイナーな投資方法ですが、ドルコスト平均法と組み合わせることにより長期的な資産運用ができます。そうです、投資というより運用というのがぴったり当てはまります。

ファイナンシャルプランナーの視点からも、初めてのリスク商品としてはインデックス運用が一番ではないかと思います。

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