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株の損は決まっている

株で損をして、借金がすごい人とかって話を聞いた事があるかもしれない。株で損をするときは、ものすごくたくさんのお金を無くしてしまうんだろうか?

そんなことはないんだよ。株で損する一番大きい金額は、株に払ったお金の分だけだ。

株主の責任は株を買ったお金の分だけ

株を買った会社が、お客さんが全然来なくて倒産することになった。この場合は、株を持っていても何の役にも立たなくなり、お金も返ってこない。

だけど会社がいくら借金していても、株主はその借金を代わりに返したりする必要はないんだ。だから株主の損失は、もう返ってこなくなった株を買ったときのお金だけなんだよ。

だから株を始めても、いくらでもお金が取られるんじゃないかって心配はしなくていいんだよ。

例えば100万円準備して始めたら、最悪で100万円無くなることはあるけども、それ以上減ることはないんだよ。10万円で始めたら10万円だし、5000円で始めたら5000円だけしか無くさなくて済むんだよ。

テレビで株で破産してた

映画やドラマで、株で破産した!3億円も借金が残った!って話を見たり聞いたりした事があるかもね。だけどそれは、「借金をして株を買ったから」なんだよ。

3億円借りて、3億円分の株を買ったとするよね。それでその会社が倒産したら、さっき話したとおり3億円分の株は役に立たなくなって、お金は返してもらえなくなる。これはそうだよね。

だけど、3億円を借りた人には返さなくちゃならない。株と借金は別の話だものね。これが例えば株じゃなくて、立派な家を建てて3億円使ったとしても、もちろん返さなくちゃいけないことはわかるよね。

3億円を株で無くしたのと、借金を返すのは別の話なんだ。借金をせずに、自分で3億円準備して株を買った人が失敗しても、3億円が無くなるだけで借金は何もない。借金が残るのは、あくまで借金して買った人だけだ。

だから怖いのは株じゃなくて、借金なんだよ。

家訓「借金で株は買うな」

今から言う事はすごく大事だから絶対に覚えておいてね。

「自分の持っている以上のお金で株を買うな」

父さんの子だから絶対に破産させたくない。今は難しくてわからないと思うけど、信用取引、レバレッジなんて言葉が出てきた時に思い出して欲しい。自分の持っている以上のお金で投資をして失敗すると、二度と立ち直れなくなる。その時点で人生が終わる。

他の人がそれで成功して、ムチャクチャ儲けてるのを見るかもしれないけど、絶対に自分はマネをしちゃいけない。

投資っていうのは長くこつこつとやるものだ。近道をしようとすると、冗談じゃなく死ぬことになる。借金さえしなければ、損する金額は自分でコントロールできるからね。

実際にはそんな簡単に無くならないけど、株っていうのは全部無くしてもいいやってお金だけでやるんだよ。覚えておいてね。

株は人に売る事ができる

お金を出資して株主になった人は、お金を渡した人からは返してもらえないことはわかったよね。

その代わりに、他の人に株を売る事ができるんだよ。

株の売買で権利もバイバイ

発行した株は、他の人に譲ったり売ったりする事ができる。これで株主は、出資した資金を回収することができるんだよ。

新しく株主になった人は、前の株主の条件を全て引きつぐよ。配当をもらったり、株主の会議である株主総会に出たりすることができるようになるんだ。

前の株主は、株を全部売ってしまったら全ての権利を失うよ。配当をもらえないし、株主総会にも出られなくなる。全ての権利を新しい株主に渡して、もう関係はなくなるんだ。さよなら、バイバイだね。その代わりにお金が入るんだよ。

値段は自分たちで決める

ここが大事なんだけど、いくらで株を売るかというのは自分たちで決めるんだ。はじめに500万円出資したんだけど、それを1000万円で売ってもいいし、300万円で売ってもいいんだ。どういうことだろう。

配当金の話をしたよね。儲かっている会社からは、株主は配当金を受け取る事ができる。それならたくさん配当金を出す会社だったら、多少高く買っても得をするでしょ?

毎年100万円の配当金を出す会社なら、100万円余分に払っても1年で元が取れる。2年目以降は配当金分儲かるよね。だから儲かってる会社の株が欲しい人は、出資金以上の金額でも払ってくれるんだ。

だから500万円分の株も、1000万円で売る事ができるって事なんだ。これが株式投資の醍醐味(だいごみ。面白いとこって意味)だよ。

それに1000万円で買った人も、他の人に将来1500万円で売れる可能性もあるよね。このように、自分で買った値段より、他の人に高く売る目的で買うこともあるよ。会社がどんどん儲かって大きくなれば、毎年の配当金が1000万円になったりするかもしれないしね。

自分よりもっと高く買う人がいれば、先に買ってその人に売れば儲かるからね。だから人気のある株は高くなるんだよ。

安くしか売れないとき

逆に値下げしないと売れないこともある。あんまりもうかってなくて、配当金が出せそうにない会社や、お客さんが全然来なくってお店をやめないといけないところの株なんて欲しくないよね。

そんな株は当然最初の金額なんかでは売れない。安くしたら、ひょっとして誰かが買ってくれるかもしれないけどさ。だから株の値段を下げてでも売ろうとするんだよ。

欲しい人が全然いない、人気のない株はどんどん安くなる。

株の値段はこうやって、買いたい人と売りたい人が納得して決めるんだよ。人気のある株は高く、人気のない株は安いって事だ。

配当金とは

出資したお金は株主に返さなくていいことはわかったよね。ということは株主の立場からすると、出資したお金が返してもらえないことになる。じゃあどうやって株主は利益が出るんだろう。

それが配当だよ。配当金ともいうんだよ。

利益が出るまで

お金の流れを順番に追っていこう。さっきのおもちゃ屋さんで説明するよ。今からする説明は、わかりやすくするために単純にしているから、実際は少し違うからね。

まず株主が、お店をやりたい人に500万円出資したね。株主は500万円出しましたという株をもらった。ここまでがさっきの話だね。

お店をやる人のことを「経営者」っていうよ。経営者は500万円を元手に、おもちゃ屋のお店を借りたり、レジを買ったりしたよ。

それから手伝ってくれるアルバイトの人も雇ったよ。この人には給料を払ったよ。経営者にも給料は支払われるよ。働く人にはみんな給料が出るんだ。

おもちゃ屋さんがオープンするっていうチラシを作ったりもしないとね!これにもお金がかかるよね。

最後におもちゃを仕入れたよ。最初の500万円はすっかり無くなってしまった。大丈夫かな?

いよいよおもちゃ屋さんがオープンした。いっぱいお客さんが来てくれたおかげで、お店は繁盛した。準備したおもちゃは全部売れて、レジのお金を調べたら800万円になってたよ。やった!儲かったね!

儲けから税金がひかれる

800万円がすべて株主のものになるわけじゃないんだ。ここから儲かった分に対して税金がかかるよ。800万円稼ぐのに500万円使ったから、利益は300万円だ。40%が税金になるから120万円を国に納めないといけないよ。

ひどい気もするけど、税金を払わないと逮捕されて刑務所に入れられちゃうからガマンしないとね。

さて、残りは800万円-120万円で680万円だ。だけど出資した500万円は基本的に返してもらえないよ。どうしてもっていうなら方法がないわけじゃないけど、返さなくていいっていう約束で出したお金だからね。残った利益は180万円。ここからどうしようか。

株主のみんなで話し合う

経営者を交えて、株主のみんなで利益をどうするか話し合うよ。これを「株主総会」って言うんだ。「株主」が「総」出で「会」議をするから株主総会だね。ここで配当金の金額を決定するんだよ。

180万円を配当金としてもらう選択もある。だけどおもちゃをもっと仕入れれば、次はもっと儲かるかもしれない。だから配当金は少しだけ、あるいは無しにして次に備えようか、なんて話し合って、みんなで決めるんだ。

株主はこうやって配当をもらえるから、お金を儲けられるんだよ。配当が出るようにするには、お店が利益を出さないといけない。だから、ちゃんと経営をやっているか株主はチェックしないといけないんだよ。真面目に働かない経営者だったら困るもんね。

株主総会では、真面目に働かない経営者をクビにすることもあるんだよ。

それから配当は株の数によって割り振りされるんだよ。株主が何人もいる場合、出資した金額によって持ってる株の数が違うよね。多くの株を持ってる人は多くもらえるし、少ししかない人は少しだけだ。

株ってなんだ?

株式投資を始めるために、株が何か知っておきましょう。よくわかんないよね。

株式

株は正式には株式っていうんだ。株でも株式でもどっちでもいいけど、普通は株を買うとか売るとかって言うよ。株式って言う時は、重要な書類に書いたり、改まっていうときだけなんだ。だからこのサイトでも、これからは株って言うからね。

株式投資っていうのは、株式会社の株に投資をするって事なんだ。

会社を作るにはお金が必要

どんな商売でも始めようと思った時に、準備のためのお金が必要だ。おもちゃ屋さんをやるにしても、最初にお店を建てたり借りたりしないといけないし、売り物にするおもちゃを仕入れないといけないよね。本屋さんもそうだし、床屋さんだってそうだ。

どんな商売でも開業資金って言って、始める時にはたくさんのお金が必要だ。

誰かにお金を出してもらう

例えば君が、商売を始めたいと思った。何でもいいけど、おもちゃ屋さんにしようか。だけど今の君には、お店を開くお金も、おもちゃを仕入れるお金もないよね。だけどやりたい。やれば絶対に繁盛させる自信がある!ってことにしよう。

そんな時は、誰かにお金を出してもらえばいいんだ。はじめるのに500万円いるとして、500万円持ってる人に出してもらう。

この時お金を出してもらう方法が二通りあるんだ。まずは普通に借りる「借金」という方法。もう一つが「出資」してもらうという方法があるよ。

借金と出資の違い

借金

借金というのは、500万円借りたら1年後に550万円とかで返す方法だ。そしたら君は500万円を元手に商売を始められるし、お金を貸してくれた人は50万円余分に返してもらえるから儲かるよね。これを金利って言って、借りたお金を返すときは、最初より多くのお金で返さないといけないんだ。じゃないと誰も貸してくれないからね。

だって君が必ず返してくれるとは限らないもの。おもちゃ屋さんが失敗して全然儲からなかったら、返すお金がないもんね。お金を貸した人は、ずっと返せ返せって言ってくるよ。貸した人も返してくれないと困っちゃうもんね。

返さなくてもいいお金

出資というのは、いつまでたっても返さなくていいお金なんだよ。商売が失敗した時でさえも、返さなくていいんだ。借金と比べると、お金を出してもらうほうは気が楽だよね。

その代わりに、そのお店はお金を出してくれた人の物なんだよ。君は仕入れをしたり販売したりっていうお店の経営をするんだけど、そのお店で一番偉い人はお金を出してくれた人だ。その人のいう事を聞かないといけないし、お店が儲かるように利益を上げないといけない。

出資する時に、いくら出したという証明に株式を発行するんだ。そう、これが株なんだよ。そしてこうやって作った会社のことを「株式会社」っていうんだ。聞いたことあるよね。

株を持っている人のことは「株主」っていうんだよ。

株式会社の形態

株主は1人とは限らない。というか、普通は何人かいる。100万円ずつ5人で出せば、株主は5人だ。300万円出した人と100万円出した人が2人いれば、株主は3人。この場合は、多く出した人が株もたくさん持つことになるよ。

株式投資って儲(もう)かるの?

株式投資って儲かるのかな?お金をふやしたくて株の勉強もはじめるんだけど、どれぐらい儲かるんだろう。

ものすごく儲かった人もいる

富士山8個分にもなる

バークシャー・ハサウェイっていう会社がアメリカにあるんだけど、そこの会長にウォーレンバフェットって人がいる。その人は株式投資をするのが仕事なんだけど、3兆円以上の資産を作ったんだよ。

300円っていうのはゼロがみっつ並んでるよね。

3兆円っていうのは3,000,000,000,000円ってことだよ。ゼロが12個も並んでいるよ。すごすぎだよね!ウォーレンバフェットこそ、株式投資で一番儲かった人だ。

また、彼の会社に投資をした人で、1万ドルが5億ドルまで増えた人もいる。だいたい100万円が、500億円になったってことだ。それもすごい話だよね。

そんなにめちゃくちゃじゃなくても

さっきの人たちはすごすぎてよくわからないし、億とか兆とか金額が大きすぎてわけわかならないと思う。それにうまくいった数少ない人の話だ。

だけど実際に父さんだって、株式投資をやってきて100万円ぐらいは儲かったんだよ。それぐらいのほうが現実感があるでしょ。

時間をかけて安全に運用を進めれば、株式投資をやることで利益っていうのは出せるんだ。特に若い君たちは、時間をかける事ができるから有利なんだよ。

失敗した人もいる

だけど反対に失敗して、すっかりお金をなくしてしまった人もたくさんいるよ。

その人たちには共通点があるんだ。

  • 人任せでやった
  • 勉強をせずにやった
  • 早く儲けようとした
  • たくさん儲けようとした

細かい理由はあるけれど、だいたいこの4つに収まるんだ。だから、この4つに自分が当てはまらないように、特に注意しなくちゃね。

株式投資は、あせらず、ゆっくり、きちんと勉強して付き合えば、ウォーレンバフェットのような天才じゃなくても、大事な資産をふやす良い方法なんだよ。わかったかな。

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