成行注文とは

指値注文ともう一つの基本的な注文方法が、成行(なりゆき)注文だ。

いくらでもいいよ

成行注文は「いくらでもいいからとにかく売買してくれ」っていう注文方法だ。金額を指定できない代わりに、売買が優先されるんだよ。

例えば同時に指し値で注文した人がいても、成行注文が出ていたらそっちが優先されるんだ。だから、会社に悪いニュースが出て、少しでも早く売りに出したい時なんかに使うといいよ。

問題は、いくらで売買するか終わるまでわからないってこと。思ったより高かったり安かったりすることがあるんだ。

売買が活況な株はいいが

例えば下の図は、8306三菱東京UFJ銀行の注文状況をあらわしている表なんだけど、ちょっと見てほしい。

三菱東京UFJ売買板

売気配株数というのは、その値段で売りに出している指値注文の合計数で、買気配株数というのは買い注文が出ている合計の数だ。1円きざみですごくたくさんの注文が出てるよね?これは多くの人が買いたい、または売りたいと思っている人気の株なんだ。

今この状態で成行で買い注文を出したとすると、582円で買うことになるよ。売りなら581円だ。その値段なら、それぞれいいよって言ってくれる人がたくさんいるからね。

このように、たくさん取引されている人気の株なら成行注文でもほとんど影響ないんだよ。

あまり売買の無い株

じゃあ人気のない株を見てみよう。9914植松商会だ。

植松商会売買板

注文がすっごい少ないよね!

しかも、一番近い売りと買いの注文にも差が大きくある。三菱東京UFJ株と比べると、取引の人気が全然違う事がはっきりわかる。

この状態で成行で買い注文を出すと、288円で買うことになる。売り注文なら270円だ。一人だけの注文で、ものすごく値段が動いてしまうことになるね。

5000株の売り注文を成行で出したら、一気に株価が250円まで下がってしまうよ。6000株だと、もう売れないことになってしまうね。買いたい人がいないからね。

このように、取引の少ない株で成行注文出すのは良くないんだよ。父さんがこの株を買いたいと思ったら、271円の指し値で買い注文を出すよ。もし買えないなら、売ってくれる人が現れるまでずっと待つよ。